生分解性マルチは、農作物の栽培が終わった後に圃場の土壌にすき込むことで、土壌の中にいる微生物の働きによって、水と二酸化炭素に分解されてなくなる生分解性素材のマルチです。
農業用マルチでは、ポリエチレンを原料に使用するポリマルチが多く使われています。
生分解性マルチは、ポリマルチと同様に、フィルムの色によって光を通したり遮ったりすることで雑草抑制や地温調節(温度上昇・抑制)ができ、降雨による肥料成分の土壌からの流亡抑制や土の跳ね返りによる病害の防止、土壌水分の蒸散抑制などの機能があります。

ポリマルチとの大きな違いは、土壌の中で分解されてなくなることを活かして、作物の栽培収穫後に行うはぎ取り作業や廃棄物処理が不要になることです。